台風の月別進路を実際のデータで確認しましょう

台風の現象

日本に来る台風のイメージととしては8月~9月が多いのですが、台風の発生は夏場だけではなく、1月から12月まで、1年中観察されるのです。

季節ごとに台風の進路に特徴があり、気象庁では、大括りにして下図のようなデータを示しています。
しかし、個別の台風の進路は、このように画一的ではなく、結構バラバラなんです。

では、実際はどうなのか、2018年の全台風の月別進路を図示して紹介します。

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台風の月別進路を実際のデータで確認しましょう

2018年の全台風の月別進路図

2018年は全部で29個の台風が発生しました。
年間平均発生数が26.2個なので、ほぼ平均並みの発生数と言えます。

2018年の台風1号は1月3日発生しました。
2018年最後の台風は29号で11月22日に発生して26日に消滅したので、12月の台風はありません。

2018年1月の台風進路

2018年台風1号は、1月3日に発生後24時間で消滅しました。
下図のグリーンの部分が台風です。
ブルーの部分は、風速が台風の基準に満たない熱帯低気圧です。

フォリピンの西の海上で台風になりベトナムに到達する前に勢力が衰えて熱帯低気圧になりました。

2018年2月の台風進路

2018年の台風2号は2月11日に発生しました。
貿易風に流されて、北緯10°付近を西に進んでフィリピンで消滅しました。

2018年3月の台風進路

台風3号は、3月25日に発生して4月1日に消滅しました。
北緯20°付近で消滅したので、日本への影響はありませんでした。

2018年4月5月の台風進路

2018年4月5月の台風発生はありませんでした。

2018年6月の台風進路

2018年6月には、台風4号から7号まで、4個の台風が発生しました。
下図のスタートのブルーは熱帯低気圧、終末のピンクは温帯低気圧の時間帯です。
台風である時間帯は、緑・黄色・赤のマークです。

台風7号は6月29日に発生して日本に達したときには7月になっていました。
梅雨前線を刺激して、死者224人にも及ぶ7月の集中豪雨被害など日本に大きな影響を及ぼしています。

気象庁が示す6月の台風進路は上図のようになっていますが、実際には結構ばらつきますね。

2018年7月の台風進路

2018年7月には、台風8号から12号まで、5個の台風が発生しました。
台風12号は、逆走台風などと呼ばれて話題になりました。

台風10号は比較的近いけれども、他の台風は7月のモデルコースとは必ずしも一致していませんね。

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2018年8月は9個の台風が発生した

2018年8月には、台風13号から台風21号まで、9個の台風が発生しました。
これは、8月の台風の数としては過去2番目の多さです。

2018年8月の台風進路

台風21号は、タンカーを流して関西国際空港の連絡橋を破壊するなど大きな被害をもたらしました。

2018年9月の台風進路

2018年9月には、台風22号から台風25号まで、4個の台風が発生しました。
台風24号は、ほぼモデルラインと同じ進路でした。
和歌山県に上陸して16時間後に温帯低気圧に変わりました。

2018年10月の台風進路

2018年11月の台風進路

2018年12月の台風進路

2018年12月発生の台風はありません。
12月31日に発生した熱帯低気圧は、翌日に2019年の台風1号になりましたので、2018根の記録には入りません。

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まとめ

夏の台風の進路は、太平洋高気圧の勢力張り出しと偏西風の強さのバランスによって、個別に大きく触れます。

また、地球温暖化の影響なのか、日本近海の海面水温が上昇しているので、台風の減衰の緯度が高くなっているとも言われています。

気象庁が提示している月別の台風のモデル進路については、あくまでも統計的に可能性が高いと思われるセンターに引いたラインですから、盲目的に信じることはできません。

個別の台風がその場の状況によって、大きな振れ幅を持つ可能性をよく理解して、大きな目安として捉える必要があります。

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