ロシア連邦を構成する22共和国の一つがサハ共和国です。
サハ共和国ってどこ、地図で確認しよう
ロシア連邦は共和国以外に、連邦市、州、自治州など85の連邦主体がありますが、その中で共和国は、少数民族の自治を認められていて、それぞれの共和国がが憲法や議会を有していますが、国際問題などについては連邦政府が代表します。
サハ共和国の主要な民族はサハ人とロシア人で、首都はヤクーツクです。
面積は、ほぼインドに匹敵する310万平方kmで、日本の約8倍の広大な面積を有しています。
ですから、標準時間帯が3つに分かれており、東部時間、中部時間、西部時間があります。
西部時間帯に首都のヤクーツクがあり、ヤクーツク時間とも言われています。
サハ共和国は 極寒のシベリアのど真ん中
上の地図で分かるように、サハ共和国は、極寒の地として知られているシベリアのど真ん中になります。
少々の誤解を覚悟で言ってしまえば、サハ共和国イコール、シベリアと言ってもいいくらいです。
サハの土壌は全て永久凍土で、面積の40%は北極圏に含まれます。
北極圏とは、冬になると太陽が地平線より上に昇ることがない極夜になり、夏になると太陽が沈まない白夜になる地域です。
当然、気温は低く、1926年に世界最低気温(南極を除く)マイナス71.2℃を記録しています。
しかし、熱しやすく冷めやすい大陸性気候なので、意外なことに、夏は猛暑になることもあるのです。
冬になると氷点下50℃以下になるのに真夏には40℃にも達するので、夏冬の温度差がざっと100℃にも及ぶこともあります。
サハ共和国に日本人がいるのか、ラーメンを食べたい。
おそらく日本人がほとんど行かないであろう国や地域の一つに挙げられるサハ共和国ですが、10人程度の日本人がいるようです。
ロシアバレエのプロダンサー坂野真愛さん
豊田バレエ学校と姉妹提携していることもあって、 ヤクーツクバレエ学校に留学している人がいることがあります。
そんな留学生だった坂野真愛さんがプロとして国立ヤクーツクオペラバレエ劇場で活躍しています。
サハ共和国でラーメン屋を開業
テレビ東京系列の番組『世界ナゼそこに?日本人』の2019年5月20日放送で、サハ共和国でラーメン屋を営む49歳の日本人男性の生き方が紹介されます。
どんな内容なのかとても気になります。
世界一寒いサハ共和国で赤字ラーメン店を営む訳あり日本人
最低気温-71.2度!世界一寒い国・サハ共和国で、ナゼかたった一人で暮らすワケあり49歳男性。
素人ながら始めたラーメン屋は大盛況…と思いきや、実は経営は火の車。その原因は、すぐ隣にある日本食レストラン。
多くの客が奪われていると言い、さらには従業員引き抜きの噂も…。
引用元: https://www.tv-tokyo.co.jp/nazesoko/
しかし一体ナゼ男性は日本とは縁もゆかりもないサハに?その裏に隠された、何をやってもうまくいかない踏んだり蹴ったりの人生ドラマに迫る!
サハ共和国(ヤクーツク)の観光
広いサハ共和国を語り尽くすことは容易ではありません。
ここでは、首都のヤクーツクの観光について紹介します。
マンモス博物館
ヤクーツクで最も有名な観光施設がマンモス博物館です。
永久凍土のヤクーツク周辺では、ごく普通にマンモスの化石が発見されるらしく、マンモスの化石や体毛が展示されています。
それ以外にも、原始人の暮らしや恐竜などの古代生物の展示があります。
ヤクートの音楽と民俗の博物館
ヤクート人の伝統音楽と民俗についての博物館です。
展示してある弦楽器や打楽器、美しい民族衣装などから、豊かな文化を感じられます。
イベントも開かれるので運が良ければ演奏会を聞くことが出来ますよ。
サハ共和国の宝庫展
サハ共和国が所有している宝物展示しています。
ダイヤモンドや美しい宝石、純金製品や装飾品は、サハ共和国の自慢の品々です。
場内撮影禁止で、入場するにはパスポートの提示が必要です。
ロシア語によるガイドツアーに参加する必要がありますが、見るだけで十分に楽しめます。
豪華絢爛な品々は眺めているだけでもセレブになったようなリッチな気分にさせてくれます。
サハ共和国国立美術館
ヤクート人が代々伝えてきた習慣や暮らし方を紹介し、生活に根付いた刺繍や彫刻、パッチワーク、絵画などを展示しています。
繊細で美しいアートは、古典的なものだけでなく、現代的の若手アーティストの作品なども展示しています。
ヤクーツクの文化に触れるチャンスでもあります。
カルチャー&レジャー・シティ・セントラルパーク
観覧車やメリーゴーランドなどのアトラクションがある総合公園で、緑豊かなので森林浴を楽し目ます。
ホットドッグやソフトクリームなど軽食を食べられる売店もありますので、ちょっと一息入れるのに最適です。
Kingdom Permafrost (永久凍土の王国)
市街地の中心部から30キロほど離れたところに位置しています。
旧ソ連時代に食品貯蔵庫として使用されていた洞窟を再利用した美術館です。
先住民の衣装や氷の彫刻、氷漬けのマンモスの赤ちゃんなど、珍しい展示品がたくさんあります。
冬の屋外はマイナス40℃にもなりますが、洞窟内はマイナス9度ほどに保たれているので、過ごしやすいですが、やっぱり寒いです。凍結品の展示なので仕方ないです。