受験資格として年齢制限がない気象予報士試験なので、試験会場では高齢者の比率が高いように見受けられます。
私自身も66歳で気象予報士試験に合格して、その回の試験では最高齢合格者でしたが、歴史的には更に高齢の方がいらっしゃいます。
今回は、気象予報士の最高齢合格者について調べてみました。
気象予報士の最高齢合格者は何歳?これを超える可能性は
ネットで調べてみると、気象予報士試験の最年少合格者に関する記述はたくさんあるのですが、最高齢合格者に関する記載は殆どありません。
いろいろな断片を探ってみると、Wikipediaのこの記載に集約されているようです。
最年長は1998年に74歳10ヶ月で合格した元高校教諭の男性
Wikipedia
女性では、2017年の第48回試験で合格した東京都の68歳1カ月の女性が最高齢のようです。
最高齢合格者は74歳10ヶ月
この記事のタイトルに対して結論を書くと、次の2行の結論でおしまいになってしまいます。
- 男性 74歳10ヶ月(1998年8月、通算第10回)
- 女性 68歳1ヶ月 (2017年8月、通算第48回)
これだけでは、なんとも味気ないので、もう少し断片情報を書いてみます。
第9回までの最高齢合格者は73歳
1998年の第9回までの気象予報士試験の最高齢合格者は、73歳とのレポートがありました。
出典: 気象予報士制度の現状と展望
これによると、1998年の第9回試験までの最高齢合格者は73歳で気象庁のOBだそうです。
上記のWikipediaの記述によれば、74歳10ヶ月は1998年のことなので、合わせて考えれば、74歳の最高齢合格は、必然的に第10回試験ということになります。
74歳合格者は複数いる
74歳に続く月数は分かりませんが、74歳合格者は複数いるようです。
私の手元に保管したデータにも、74歳の記録がありました。
これは、毎回の試験後に気象業務支援センターから発表される結果報道pdfから抜粋したものです。
日付 | 通算回数 | 男性最高齢 | 女性最高齢 |
2016年1月 | 45回 | 66歳 | 61歳 |
2016年8月 | 46回 | 72歳 | 55歳 |
2017年1月 | 47回 | 74歳 | 48歳 |
2017年8月 | 48回 | 72歳 | 68歳 |
2018年1月 | 49回 | 70歳 | 46歳 |
2018年8月 | 50回 | 69歳 | 60歳 |
2019年1月 | 51回 | 72歳 | 46歳 |
上の表に示したように、2017年1月に74歳の男性が合格しています。
Wikipediaによると、最高齢合格者は74歳10ヶ月なので、これを超えるには75歳の壁を破る必要がありそうです。
毎回の申請者の状況を見ると70歳以上の受験者が100人以上はいるし、毎回の最高齢合格者が70歳を超えるのが普通になっているので、最高齢合格者が75歳を超えるのも近いことと思います。
受験者の最高齢は?
実際に受験しているかどうか分かりませんが、最近の申請データから抜粋すると、第48回試験で85歳(性別不明)の方が受験申請をしています。
第47回と51回には84歳が申請しているので、近いうちに80歳オーバーの合格者が出る可能もありそうですよ。
最年少合格者についても調べてみました。
高校生が初めて合格したときには、最年少合格者として大変な注目を浴びました。
その後、中学生が次々に合格して最年少年齢を下げて、とうとう小学生の合格者が現れました。
これらの少年少女は、まさに天才と呼ぶべきです。
天才たちの進路を調べたのでごらんください。
まとめ
気象予報士試験の最高齢合格者は次の通りです。
- 男性 74歳10ヶ月(1998年8月、通算第10回)
- 女性 68歳1ヶ月 (2017年8月、通算第48回)
ただし、74歳の合格者は複数いるようで、最近の例では2017年1月の第47回の試験で74歳の合格者がいます。
ここ数年間の試験結果を見ると、毎回の最高齢合格者の年齢が、72歳、74歳、72歳、70歳、69歳、72歳と続いており、近いうちに75歳の壁を超える可能性は高いと思います。