立体マスクの型紙で作る!超簡単縫わない自作不織マスクの作り方

気象以外
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この自作マスクの特徴は

  • 縫わないのでミシンも針も糸も不要
  • のりやテープなど別の素材を使わない
  • アイロンを使わない
  • しっかりしたポリエステル不織布だが材料費が14円と安い
  • 特殊な技術がいらない超簡単
  • 通気性が良い立体構造で呼吸が楽
  • 洗濯による再利用が可能


ネット上には自作マスクの作り方が散乱していますね。
自分で作ろうと思って出来そうなものを探して、いろいろ試してみましたが、良いものはありませんでした。

簡単だと言いながら、結構難しい物が多いし、材料を揃えるのも大変です。

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公開されている自作マスクの問題点とは

ミシンを使うのはムリ

作るのが簡単だと言いながら、ミシンを使うのは反則でしょう。
日常的に裁縫をしている人であれば、ミシンを使った直線の縫いなどは簡単なのでしょうが、裁縫を得意としていない人であれば、ミシンを使うという条件だけで除外せざるを得ません。

もちろん、手縫いなんかできるはずもないし、縫うマスクはダメです。

素材が紙では不安

ネット上でよく紹介されている簡単マスクとして、キッチンペーパーを折り曲げたマスクが多いのですが、素材が紙では信頼性がありません。
洗濯をして再利用はすることは絶対にできません。

実際に作ってみたら、通気性が悪くて呼吸に合わせてパタパタ動くので、もっとしっかりした素材で作りたいです。

両面テープやマスキングテープなど揃える材料が多い

簡単マスクで多いのが、粘着テープを多用した作り方です。
両面テープやマスキングテープなどを揃えなければならず結構大変です。

更には熱溶着テープを使うのは、アイロンを引っ張り出すので家中大騒ぎになってしまいます。

布製は材料が高価だしアイロンが必要

布製のマスクの場合は、材料費が高価になります。
ありあわせのハンカチや手ぬぐいで作ろうといいますが、それほどたくさんのハンカチがあるものでしょうか。

また、布製の場合は必ずアイロンで形を整えないときれいになりません。

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このサイトで提案する不織布製立体マスクの特徴

ミシンもアイロンも使わない

ミシンもアイロンも使わないので、裁縫などの特殊な技能は必要ありません。
もちろん針や糸も使いませんから、子どもでも作ることができます。

素材はポリエステル製不織布で材料費は たったの14円

素材は、100円ショップのダイソーの商品です。
『レンジフードフィルター ロールタイプ 46cm幅×240cm』

このロールの価格は110円で、このロール1本から8個のマスクができますから、マスク1個分の材料費はわずかに13.8円です。

同じシリーズの商品で予めに60cmにカットした製品があります。
カット済でも使えますが、取り数が6個になるので、材料費が少し割高になります。
でも、扱いやすいので、カット製品の選択もありかもしれません。

通気性が良い立体型だからかけ心地が爽快

立体型なのでマスクの内部に空間があり、マスクと唇が接触しない不快感がありません。
また、通気性が良いので息苦しくなく、かけ心地が爽快です。
長時間かけていても平気です。

本格的な医療用マスクではありません

微粒子の除去率を計測したり、肌との密着性などの確認はしておりません。
唾液が飛ばない程度の飛沫感染を防止する目的でご利用ください。

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立体型不織布マスクの作り方

(1)材料をカットする

材料の不織布は、幅46cmで長さが2.4mの長いロール状になっています。
まず、マスク1個分の材料として、長さ30cmにカットします。
普通のハサミで簡単に切れますが、斜めにならないように気をつけてください。
下の写真のように、幅46cm×長さ30cmの不織布ができます。

(2)二つ折りを3回繰り返す

カットした不織布を二つ折りにします。
不織布は折りクセがつかないので、バラけないように隅の方をホチキスで止めると良いでしょう。

裁縫ができる人なら、ここはマチ針を使うのでしょうが、ぶきっちょな私が針を扱ったら、指に刺して流血事件になってしまいます。


もう一度同じ方向に二つ折りにします。

幅が11.5cm×長さ30cmの縦長の形になりました。
バラけないように、適当にホチキスで止めておくと良いでしょう。

さらにもう一度、今度は下から上に二つ折りにします。


ここまでで、幅11.5cm×長さ15cmの形ができましたね。
これがマスク1個分の大きさになります。

(3)型紙を乗せてマスクのラインを引きます

先に型紙を作ります

型紙のダウンロードはこちらから。
pdfファイルをプリントして、太いラインをハサミで切り取ってください。
なお、80mmの長さがずれている場合は、目分量で調整してくださいね。

簡単な図面なので、定規とコンパスで描くこともできます。
コンパスがなければ、アールの部分は手描きでも構いません。
それほど厳密な図面ではないので(^^)

型紙を乗せます

不織布の折線側に型紙の直線部分を合わせて、鉛筆で周囲の形をなぞってラインを引きます。
型紙の寸法は、上の図面を参照して作っておいてください。

ラインは見えれば良いので薄くても構いません。
2Bの鉛筆を使うと良いでしょう。

ラインが薄いけど見えますよね。

(4)円弧部分をホッチキスで縫います

円弧の部分をホッチキスで縫います。
(単純にホチキスで止めるのですが、連続させるのでここでは『縫う』と表現します)
針と針が接触するくらいの距離感で連続して縫ってください。
ホチキスの針がミシンによる縫い目の代わりになるのです。
ホチキスは、密閉性が期待できるようなフラット閉じタイプが良いです。

(5)ラインに沿ってカットします

鉛筆のラインに沿って、ハサミでカットします。
ホチキスで止めたアーチ部分は、3mmほど残して外側をカットします。
これで完成です、簡単でしょう。

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完成形がこちら

ホチキスの縫い目が裏側になるようにひっくり返して形を整えると下の写真のように立体マスクになります。

耳にかけるゴム紐は

マスク用のゴムが手に入ればそれがベストですが、なければ下の写真のような平織りゴムでも大丈夫です。
あるいは、帽子のあごひも用のゴムでも大丈夫です。

ゴム紐を袋状になっている不織布の折り目の中を通して輪っかにします。
35cmにカットして、短く結ぶとちょうどよいくらいですが、自分頭のサイズに合わせてください。
結び目は、マスクの内側に隠れるように位置をずらしてください。

適当なゴム紐が手に入らなければ、 太めの毛糸などで代用することもできます。

耳のゴムひもを再利用する方法

材料費が14円だと言うけれど、ゴムひもの費用が含まれていないじゃないか。
と、お怒りのあなたに、耳かけ用ゴムひも再利用の方法を伝授します。

ゴムひもの両端に結び目を作り、その結び目を園芸用のビニール被覆ワイヤーでつなげるのです。
ビニール被覆ワイヤーは、ラッピング用途でも使われていますね。

もちろん、ワイヤー部分はマスクの内側に入れて、外から見えないようにしましょう。

ワイヤーを開けば、耳のゴム紐は何回も再利用できますから、マスク費用は不織布代金14円だけで済みますね。

厚さの調整は、枚数の増減で対応できます

今回のマスクは、不織布を4枚重ねた構造になっていますが、もっと厚くしたい場合は不織布を重ねることで2枚単位で増やすことができます。

8枚重ねまで試作しましたが、息苦しさもなく実用的には問題ありませんでした。
しかし、医療用の本格的な用途ではないので、唾液を飛ばさない程度の予防用途であれば、今回紹介した4枚重ねで十分かと思います。

カット面が気になる場合は

このマスクは不織布が4枚で構成されています。
上下端面のばらつきが気になる場合は、ホチキスで止めると良いでしょう。

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更に改良するには

ホッチキスを使わないヒートシール方法

ホチキスの金属感が好ましくないと思う人もいらっしゃることでしょう。
そういう人には、ヒートシールをおすすめします。
100均のイージーシーラーを使って、4枚の不織布を溶着します。

本来は、使いかけの食品の袋をシールする用途ですが、ヒーターのサイズがちょうどホッチキスの針と同じ位の大きささですから、ホッチキスの代用として利用します。

ここまで説明してきたホチキスの部分を、すべてこのヒートシール機に置き換えます。

食品の袋をシールする場合は、加熱した状態でスライドさせるのですが、ここでは、熱シール1箇所に付き3秒間ほど押さえてから離します。
8枚の不織布をヒートシールするので、ちょっと時間をかけて丁寧な作業をしてくださいね。
こうして1箇所ずつ作業するので、ホッチキスよりも時間がかかるのが難点ですが、下の写真のように、ほとんど目立たないシールができます。

もちろん、きちんと熱シールすれば十分な強度があり、裏返しても問題なく使えます。
更に、下の写真では上下の端を4箇所ほど熱溶着しましたが、あまり目立ちません。


洗濯再利用が可能

ホッチキスの金属の針を使った場合の洗濯は錆が心配でしたが、ヒートシールであれば錆の心配はありません。
熱溶着の強度が心配しましたが、洗濯機で通常の洗濯をしたところ、特に目立った損傷はないので、数回の洗濯再利用は十分に可能だと思います。

ワンロールで8枚分のマスクを作っておいて、毎日交換して数日ごとにまとめて洗濯すれば、マスク不足に悩まされることはないでしょう。

不織布なので乾燥も速いし、洗濯で特に気をつけることもありませんでした。

まとめて作るなら

1本のロールで8個のマスクができます。
まとめて作るなら、30cmのカットはあとに回して、最初に全体を半分に折り、更に半分に折って、11.5cm幅のロールを作ってしまうのが良いでしょう。

その場合、不織布がバラけてくるので、適宜ホチキスかヒートシールで仮止めをしながら作業をすすめると楽にできます。

その後、30cmの長さにカットするとこんなふうに8個分の材料ができます。
ここまで裁断が進めば、あとは簡単ですよね。

他の不織布はあるのか

今回は、ダイソーのロールタイプ レンジフィルターを使用しましたが、手に入るならば別の不織布でも自作マスクを作ることができます。

ただし、これらの素材はフィルター用に製造された製品ではありませんから、微粒子の遮断性能などを過度に期待することは出来ません。

繰り返しになりますが、唾液を飛ばすなどの飛沫感染を防止する程度の用途だと割り切って使用してください。

園芸用の不織布

園芸用途で防虫や保温に使われる不織布です。
下の写真は、DIYセンターで550円程度で販売されていました。

同じ作り方なら、マスク100個分になりますが、おそらく相当薄いので4層ではなく8層で使ったほうがいいと思います。
それでも、50個のマスクができるので、材料費としては安いですね。

ダイソーで探してみたら、同じような不織布がありました。
こちらは5mなので、8層構造にしてマスク25個分になりますので、これが一番安いです。

ただし、お店によっては在庫がないところがありました。

お花屋さんの不織布

お花屋さんが、花束をラッピングするきれいな不織布があります。
白だけではなく、きれいなカラー、花柄、水玉など。

ラッピング不織布をアマゾンで探す

このライトブルーの水玉不織布で作ったマスクがこちらです。

この素材は、やや固めでヒートシールが効きませんでしたので、ホッチキス仕様になりました。
色がきれいなので、ちょっと可愛いですね。

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最後に

マスクが不足しているなら、自分で作りましょう。
でも、ミシンやアイロンを使ったり、両面テープや熱溶着テープを揃えるのは大変です。

布を使って作るのは、意外と高等な技術を要求されるので、裁縫が苦手な人にとっては気軽に作ってみようと思っても、案外ハードルが高いものです。

今回の提案は、基本的にはホッチキスとハサミだけなので、本当に簡単です。
ヒートシールを使えば、質感が向上して、本格的な印象を与えます。
作り方が簡単な割に、完成品はかなりしっかりした印象ですから、どうぞ、試してみてください。

ただし、本格的な医療用ではありませんから、唾液を飛ばすなどの飛沫感染を防止する程度の用途だと割り切って使用してください。

今回はレンジフード用のフィルターを使いましたが、この作り方で別の材料でも作ることができます。

『HEIKO FLOWER WRAP』では、色付きや花柄の不織布なども販売されているので、そのような素材を選んでも楽しいと思います。
不織布とは言っても、厚みや硬さが違うので、それぞれの素材に合わせて枚数を決めてくださいね。